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サブスクリプション方式のサンプル音源サービス Loopcloud と Splice の比較

2020/04/16
 
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サンプル音源を使った作曲では、DAW標準装備のサンプル音源だけでは物足りなくなってくるモノ。

ぼくも、サンプル音源を使って作曲していますが、DAW標準装備のサンプルだけでは物足りなくなり、サンプル音源サービスを利用して作曲しています。

今のところ「パック購入方式」よりも「サブスクリプション方式」のサービスが便利だと思うので利用しています。

でも、いざ使ってみようとこれらのサービスについて調べてみると、

悩む人
悩む人

Splice と Loopcloud が人気みたいだけど、どっちが良いの?

と、悩む方も多いと思います。

そこでこの記事では、サブスクリプション方式のサンプル音源サービス、Loopcloud と Splice それぞれの違いと特徴、「このサービスはこんな人におすすめ!」ということを、ぼくの視点で解説していきます。

全部で2分程度で読めますし、自分にぴったりなサブスクリプション方式のサンプル音源サービスを選べると思いますので是非最後までお付き合いください。

Loopcloud と Splice の違いは?【比較表】で検証!

それぞれのサイトは共に英語ですが、下の画像のように日本語に変換して表示させました。

まずは、Loopcloud のプラン表 

引用元:Loopcloud

Loopcloudでは、無料のプランを含めると4つのプランがあります。

Studioプラン(¥ 1,395/月)の場合、最初の1ヶ月は無料で使えるようなので活用してみるのも良いかもです。

次に、Splice のプラン表

引用元:Splice

Splice では4つのプランがあります。

基本的に無料プランはありませんが、お試しとして100クレジット分無料で使えるプログラムがあます。

下のボタンのリンクからアカウントを登録していただくことで、100クレジット分無料で使えるようになります。

(後から気付いたのですが、ぼくにも100クレジットもらえるようです!^^)

もし、まだアカウントを作っていない場合は、これを機会に登録して使ってみてはいかがでしょうか。

引用元:Splice

それでは今回は、同じ価格帯の「100ポイント/月」のプランを例に比較していきたいと思います。

ポイント(クレジット)について

Loopcloud では「ポイント」、Splice では「クレジット」と表記していますがどちらも同じ役割で、これらの通貨を使ってサンプルなどを購入することができます。

今回は書き分けるのが面倒なのでどちらも「ポイント」と呼んでいこうと思います。

Loopcloudでは「100ポイント/月」のプランが、795円

Splice では「100ポイント/月」のプランが、7.99ドル(約810円)
(2020年1月現在)

なので、この数字だけ見ると Splice の方がほんの少し高いですね。

ちなみに、Splice の場合、高額なプランに行くにつれて割引率が上がっていくので、

「300ポイント/月」以上のプランだと Splice の方が100円くらい安くなります。

それでは次に、これらの ポイントがどのように消費されていくかを見ていきましょう。

LoopcloudSplice  
ワンショット1〜8ポイント

サンプルの長さによって変動。
1ポイント
ループ2〜8ポイント

サンプルの長さによって変動。
1ポイント
プリセット単品での販売は基本無し。

サンプルパック単位で購入したものに含まれる。
3ポイント
MIDIファイル無料(?)3ポイント

ざっくりですがこのような表になりました。

それでは、各項目をもう少し細くみていきましょう。

オーディオファイル(サンプル)について

  • Loopcloud

1サンプル=「1〜8ポイント」と幅があります。

サンプルの長さによって1サンプル分のポイントが変わっているようです。

ループサンプルの場合は、長さがあるせいか

1サンプル=「2〜8ポイント」に設定されていました。

ボーカルサンプルなどは長めのものが多いせいか、「8ポイント」するものがいくつもありました。

それから、Loopcloud にある興味深いサービスとして、

「100ポイント/月」の「アーティストプラン(795円/月)」では

毎日10サンプルを無料でダウンロードすることができるようです。

ちなみに、フリープランでは「5サンプル/日」無料でダウンロードできます。

なので1ヶ月間、毎日ダウンロードすると約150個のサンプルをダウンロードできます。

これって凄くないですか!?

  • Splice

サンプルの長さに関係なくワンショットでもループでも

1サンプル=「1ポイント」に固定されているようです。

プリセットについて

  • Loopcloud

シンセなどのプリセット単品の販売はまだやっていないようです。

1つだけ無料で提供しているモノがありましたが、プリセットを試聴する機能がまだ無いことから、

プリセットを単品で販売することは今のところ無いようです。

サンプルパック単位で購入すると、そこにいくつかまとまったプリセットファイルが付属してくるようなので、そういった形の販売がメインのようです。

  • Splice

1プリセット=「3ポイント」で購入することができます。

それぞれのプリセットはオーディオファイルのときのように試聴することができるので、購入前に確認できるのが素晴らしいと思います。

MIDIファイルについて

  • Loopcloud

MIDIファイルの取り扱いの数がまだ少ないです。

それら全て無料でダウンロードできるようになっていますが、試聴する機能がまだ無いことから、

MIDIファイル単品で販売することは今のところ無さそうです。

  • Splice

1MIDIファイル=「3ポイント」で購入することができます。

それぞれのMIDIファイルを購入前に試聴することができるのでとても便利です。

プラットホームを比較

Loopcloud と Splice 共に専用のアプリケーションやブラウザーを使ってサンプルなどのファイルを管理していきます。

まずはサンプルの検索と購入についてそれぞれ見ていきましょう。

サンプルの検索と購入

  • Loopcloud

サンプルを購入するときは Loopcloud のアプリを立ち上げ、必要なサンプルを選んで購入するのが基本になります。

単品で購入することができます。また、パックでまとめて購入することもできます。

ループクラウドの画面
ループクラウドのアプリ画面

サンプルの検索に関しては、

  • 文字で検索する
  • カテゴリーから選んで絞っていく
  • タグを選んで絞っていく
  • ジャンルで絞る

さらに、音階のある楽器では

  • キーで絞る
  • メジャーかマイナーかで絞る

ループ素材に関しては

  • BPMで絞る

思いつく限りほとんどの検索方法を試すことができます。

さらに、これは良いなと思ったところは、

すでに持っているサンプルを管理できること。

管理画面ではサンプルにタグを付けて管理しやすくすることもできます。

すでに持っているサンプルやオリジナルのサンプルにタグをつけて管理できるので便利

それでは次に、

  • Splice 

Loopcloud と同様に必要なサンプルを選んで購入する流れになります。

こちらでも、単品で購入はもちろん、パックでまとめて購入することもできます。

サンプルの購入は専用アプリでも可能ですが、ブラウザーから購入する方が便利です。

ブラウザーの方が検索結果で一度にたくさんのサンプルが表示されます。

ループクラウドのアプリ画面。一応、アプリ上で買うこともできるが、補助的な感じ。購入済みサンプルのリストの後に表示される。

サンプルの検索は Loopcloud と同様に

  • 文字で検索する
  • カテゴリーから選んで絞っていく
  • タグを選んで絞っていく
  • ジャンルで絞る
  • キーで絞る
  • メジャーかマイナーかで絞る
  • BPMで絞る

一通りの検索方法を試すことができます。

ブラウザーを使ってサンプルを購入が便利

さらに、最近追加された興味深い検索機能で、

選択したサンプル音源に似たサンプルを探して表示してくれる機能が追加されました。

一番上に表示されているサンプルに似たサンプルの候補を表示している

結構似たサンプルの候補を選んできてくれるので、サンプル探しの手助けになるかもしれません。

そして、アプリの方ですが、基本的に購入済みのものが表示されます。

それぞれのサンプルの波形は表示されません。

Splice のアプリ画面

情報量が少ない分、コンパクトな作りになっています。

幅を調整するとさらにコンパクトに。

ここまでコンパクトに使うことができる。
それならこっちも負けてないっすと言わんばかりにここまでコンパクトに

簡単な波形編集やビートメイク

購入前のサンプルを使って、簡単な波形編集やビートメイクができる機能があります。

これらの機能を使えば、ある程度の加工したサンプルや、実際トラックを組み立てたときの鳴り方をイメージしやすくなるかもしれません。

  • Loopcloud 

簡単な波形編集をすることができます。

サンプルの音程を変えて鳴らしたり、

BPMを指定して鳴らすことができたり、複数のトラックが用意されているので簡単なビートを作ることもできます。

さらにアルペジエイターのような機能や、和音で鳴らす機能もあります。

波形編集の画面

そしてさらに、DAWに Loopcloudが提供しているプラグインを挿せば、PCに繋いだMIDIキーボードなどを使って購入前のサンプルを演奏することも可能です。

プラグインの画面

これはすごい。

次に、

  • Splice 

こちらでは波形編集はできませんが簡単なビートを作ることができます。

簡単なビートが作れる。使ったサンプルをまとめてDLすることもできる。
動画音声有り)

簡単に作って、そしてすぐに使ったサンプルをまとめてダウンロードすることができるので便利に使えると思います。

さらに打ち込んだデータをMIDIファイルでダウンロードもできます。

使用したサンプルをダウンロードしたり、MIDIファイルをダウンロードすることができる。

そこで作ったビートを共有することもできるので、SNSに投稿してみるのも良いかもです。

下のリンクから、ぼくが作ったビートの共有したページに飛ぶことが出来ます。

https://splice.com/sounds/beatmaker/e6a41d344cd9

まとめ

今回は、サンプルの検索、ポイントによるサンプルの購入、そしてプラットフォームの使い勝手を中心に比較しました。

今回、調べて思ったことは、

最初は Splice の圧勝だと思ったのですが、細かいところを調べていくうちに Splice の圧勝とは言えない Loopcloud の良さが見えてきました。

特に、Loopcloudでは、Freeのアカウントでも毎日5サンプルダウンロードできたり、今まで自分が持っているサンプルを管理できるところも良いなと思いました。

今回、紹介しきれなかった、プロジェクトファイルをバックアップする機能やストレージ機能、プラグインのサブスクリプションサービスなど、他の機能を加味して比較した場合、またさらに甲乙つけ難い状況になると思います。

どちらも無料で試すことができるので実際に使って確認することをおすすめします!

今回の記事で、サブスクリプション方式のサンプル音源サービス選びの参考にしていただければ幸いです。

それでは!

引用元:公式サイト

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